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何か、クラレンス・ホワイトかストリングベンドマシンについて書いてくれといわれたが、クラレンスの音に対して、言葉での表現では、的を得ていないような気がするので今回は控えさえていただきます。聴く機会があればそれが一番、彼に対する理解の表現方法である。 ぼくはカントリーブービーに入る前から、ブルーグラスファンであったが、その時はブルーグラスの何たるかを、ぼくなりに理解できなかった。まだその頃だった。しかし出発点が異なるのでメンバーのみんなにすべて同調できるのかと言うと、、それはむつかしい。年をとるにつれ歩み寄りができるようになってきているとは思うが。今回、このような機会を与えられるにあたってぼくなりのサウンドのこだわりのようなものを、メンバーにも理解していただきたく、このような形を取らさせていただいた。 ぼくのサウンド面におけるこだわりを一言でいってしまえば、それはブルーグラスの完全なエレクトリック化である。これは理想の音であり、デモにもならないことであるが。オズボーン・ブラザーズがアール・スクラッグスがディラーズがニュー・グラス・リバイバルが試みて、皆、再びアコースティックに帰っていったのだが。 具体的にいうとまず、マンドリンとフィドルは'70年くらいのフェンダー社製である。マンドリンは'64年のものを手に入れた(サム・ブッシュと同じものである)。単弦である。普通のエレキギターのような音がするが、なぜかマンドリンの音に聞こえる。レスポンスがすごく良く、テクニカルなプレイが容易であることだ。 フィドルにおいてはどのようなものか見たことも無い。ものすごくまれに、ヴィンテージショップのリストで読んだことがあるだけで、想像の域を出ていない。音はおそらく、最近はやりのピエゾの付いたエレアコ風のものではなく、マグネットコイルである。昔のエレキバイオリンは重いしスチ−ル弦しか使えない。と言うバイオリンプレイヤーのクレームを聞いたことがある。アレンビックのプロトタイプを写真で見たことがあるが、大きさがバイオリン大のソリッド。たぶん、重さであごと手が疲れることだろう。しかしそれは、ピエゾマイクだった気がする。一度、フェンダー社製のエレキバイオリンを見てみたい。手に入れば入れてみたいものである。 バンジョーは、クロスファイヤーでも良いが、ぼくの理想とするバンジョーの音は、ミュートをかけたときのサスティーンのある甘いアコースティックバンジョーの音である。ミュートをかければ当然音は、小さくなるが、そのナチュラルな音をそのまま電気を借りて大きくすれば良いのである。そのためにはドラムヘッドはいらないかも知れない。バンジョーはパンチはあるが、流れるようなロールが特徴の楽器である。そのパンチを取って、甘く流れる。それはどちらかと言うと、メロディーはフィドルとマンドリンにまかせた、バッキング的なサウンドになりつつ、かなりトリッキーなことをしても目立つことなく、サウンドに溶け込むとは思うのだが。 ドブロは普通のラップスチールでいい。ギターはベンドマシンが付いていても、いなくてもいい。テレキャスターである。ただプレイはアレンロスである。クラレンスだとそれがメインになる。ブルーグラスでは、どれがメインと言うことはなく、そしてすべてメイン楽器である。 ギターとラップスチールは、ノーマルのフェンダー、ツイン系の音。マンドリンはディストーションを、フィドルはコーラスを、バンジョーはコンプを適度にかけ、その音に特徴をつける。マンドリンがバッキングをしても、パンチがないので、ドラムが入ったほうがいいだろう。ベースにはこだわらない。 このサウンドでディキシーブレイクダウン、オレンジブロッサムスペシャルなどのインストの曲をガツンガツンとやってみたいのである。パープルセイジのようなサウンドになると思うので、1曲、5分くらいの楽曲にしたい。オレンジブロッサムスペシャルやサリーグディン、45トレインなどなら、15〜30分くらいのものにしても良いだろう。 これはまったく理想の、夢のサウンドである。しかし少しずつ近づいているのは確かである。 |
| ’64年 フェンダー製マンドリン ![]() |
ヒップショット社製 ベンダー付テレキャス ![]() |
フィッシュマン社製 エレキバイオリン ![]() ピエゾマイクのためエレアコ感が強くいまいちと思っている。コーラスはよくかかる。 |
Made in USAの ラップスチール ![]() 安物だがちゃんとした音が出る |